ささくれは絶対にむしらず、優しく処理してあげて下さい。
こんばんは、ほとみです。
もう5年以上も前の話です。
爪の端を沿うような形でピョコンと現れた5mmほどのささくれ。
これを爪切りで切るのを怠り無理矢理むしったばかりに、
完治するまでに約半年かかってしまいました。
季節は寒さも和らいできた、春が訪れる少し前の頃。
会社から自宅まで車を走らせていた私は、左中指の爪の端に小さなささくれを見つけました。
”帰ったら切ろう。”
そう思いつつも、やっぱり気になり自然とささくれをいじっていました。
信号待ちで停車したとき、
”気になる。今は爪切りないしな・・・。
いいや、上手に取れば大丈夫でしょ。”
そんな思いで引っ張ったものの中々スムーズに取れず、
爪の際を沿うような形で大きくむしってしまったのです。
「痛っ」
これまでも何度かささくれをむしってしまった事はありますが、
その中でも一番大きくむしってしまい、若干血が滲んでいました。
痛みも感じるものの、いつものように赤く腫れた後に白い膿が出たら治るだろうと、
あまり気にしませんでした。
翌日、思った通り赤く腫れはじめていました。
”触らなければそんなに痛くないし、
いつものように膿が出たら治るでしょ。”
そう思っていたのですが、この時ばかりは違いました。
爪の端あたりの赤く腫れた部分が白っぽくなり、膿が出たにも関わらず、
いつものようにそのまま完治には至りませんでした。
それどころか、赤く腫れたまま膿は出続けるばかり。
ひとまず絆創膏を貼って普通に生活していましたが、
無意識に左中指を庇っていたのでしょう。
肩や手首など関係ない場所に筋肉痛のような痛みを感じるようになりました。
”全然治らない。医者に行くのも面倒くさいけど、
さすがにこれはやばいかな。”
左中指の爪の端には、肉芽ができていました。
季節は春が訪れる少し前から、梅雨も明けて夏になっていました。
「治療代も出してあげるから、皮膚科に行こう。」
当時は実家暮らしだったため、そんな私の様子を見兼ねた母が、
連れて行ってくれました。
きっと母は、「医者に行く時間もお金も何だか勿体ないな」という
私の気持ちを見抜き、そう言ってくれたのでしょう。
待っている間、診療室から聞こえる小学生くらいの子の泣き声。
”これ、治療といったらやっぱり切るのかな。
少し触れただけでも痛いのに、私も泣きそう・・・。”
待っている間は不安でしたが、診察室に入ると優しそうな先生で安心しました。
しかし、実際に先生は優しかったですがーーーー
「これを食い込ませて肉芽に食い込んでいる爪を切ります。
痛いと思いますが、少し頑張って下さい。」
先生の持っているニッパーみたいな爪切りが傷口に差し込まれた瞬間、
泣くまではいかなかったけど、涙が滲みました。
涙目の私を見ながら、先生は優しく今後の処置の仕方を教えてくれました。
その後、処方された殺菌作用のある薬を塗り込み、
ガーゼとズレ防止のテーピングを毎日交換しながら過ごしました。
指1本ケガしただけでこの状態。
普通に指が使えることは当たり前じゃなく、
ありがたい事なんだと教えてもらった気持ちになりました。
治療からおよそ1ヶ月後、指はほぼ完治しました。
随分と肉芽に圧迫されていたせいか、心なしか爪の端の形が変わっていましたが。
また、常に中指を使わないよう生活していたため、
物を持つ時やパソコンのキーボードを打つ時など、
しばらくは中指を使わないようにする癖が抜けませんでした。
車内でささくれをむしってから治るまで約半年。
薬箱やリビングボード等にあるであろう爪切りを使えば、
一瞬でささくれ処理は終わります。
面倒くさがって自分でむしると大変なことになりますので、
ぜひ、優しく丁寧に処理してあげてくださいね。
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